タロットカードの話を色々としていこうかと思ったのですが、その前にカード占い全般について簡単にまとめておきたいと思いました。
カードを使った占いを総称してカルトマンシー(cartomancy)といいます。そしてカード占い師をカルトマンサー(cartomancer)といいます。しかし最近の日本では「カードリーディング」と「カードリーダー」と呼ばれることの方が多いようです。1960~70年代あたりはこうした呼び名についてこだわる人も多く、喧々諤々としていたものですが、今はカルトマンシーという言葉を知っている人も減ってしまい、カードリーディング、カードリーダー、あるいは使うカードの名前からタロットリーディング、タロットリーダーなどと呼ぶことも多いようです。
しかし、私はタロットもトランプもその他全部まとめてカード占い、という感じの言い方であるカルトマンシーという言葉が結構気に入っていますし、今も時々使います。とはいえ「カルトマンシーと呼ぶべきだ」というような原理主義者ではありません。
カルトマンシーに使われるカードで今一番有名なのはタロットカードでしょう。タロットカードはご存じのように78枚のカードを使って占うものです。
タロットと同じくらい有名なものといえばトランプ占いです。このトランプという呼び方は日本独自で外国ではプレイングカード(playing cards)と呼ばれその中の切り札を本来はトランプ(trump)と呼びます。一説には明治時代に外国人が遊んでいるときに「トランプ(切り札)!」とよく言っていたのを聞いた日本人が「プレイングカードのことをトランプと呼ぶのだ」と誤解したところから広まったとも言われています。トランプ占いは他の占いと比べてもっとも歴史があるカルトマンシーです。
その他には最近日本でも有名になってきたルノルマンカードもあげられます。56枚のカードを使って占う占法でタロットと違って逆位置の意味を取らないという人も多いものです。
どれを取ってもカルトマンシーはカードが織りなすその場その時の世界を読み解いていく感じがして楽しいと感じています。