私のタロット遍歴(9)

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Witchcraftの訓練が終わり、伝統的なWitchcraftの占いがトランプ占いだったため占いのメインがタロット占いからトランプ占いにシフトしていきました。その頃からタロットカードは占いやすいものを探すというよりももっと純粋なコレクションとして手に入れる、という方向になっていきました。ただ、仕事としてはトランプ占いよりタロット占いの方が喜ばれたのでタロットで人を占うことは継続していました。結局この時期から今に至るまでトランプとタロットが半々になっていますが、ここ10年ほどはトランプとタロットの両方を使って占うということも増えてきました。

このトランプにシフトしたころから私にとってタロットカードは実占の道具というよりも研究対象へと変化してゆきました。最初はタロットの意味や歴史など、一般的に興味を持ちやすい部分から始まりました。それでも当時はタロット占いの本はあってもタロット自体についての本はほとんどなく、洋書は手に入れること自体が難しい時代でしたので資料も乏しく、なかなかに悪戦苦闘をしたものでした。それでも続けていると少しづつ資料も手に入り(今みれば間違っている事がわかるものもその中には多くありました)、乏しい資料を基に試行錯誤しながらタロットを使った瞑想やタロットマジック、タロットを使った儀式など色々なタロットとの付き合いをどんどん実践していきました。そして30代も半ばを過ぎたころから人にタロットを教えることも始めてみました。

その頃がある意味一番、占い関係で忙しかった時期だったといえます。この当時が雑誌などの連載を多く持っていた時でした。取り立てて雑誌の占い連載などをやりたい訳ではなかったのですが、そこから教え子にシフトしていき、独り立ちできるようにしようと思い、半ば教え子の為の営業というつもりでこなしていました。一時期は両手で足りない連載を毎月抱えていましたし、その中に週刊誌も数冊あったので、本当に何度も投げ出したくなっていました。そんな苦行(?)も3年くらいで一息ついて、その後は毎月3冊くらい、数年で教え子に全てを譲って連載なし、となった時は本当に開放感と、いきなり「〆切」というものが無くなって何か少し不安なようなおかしな感じが2~3カ月続きました。

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